「タコ麻雀打ち」的な存在なんだ。

 『LOVERS』で、主人公扱いの金/随風(金城武)の役割は、
「義」や「理」で拮抗している世界のバランスの中に、
「隙がありすぎる」随風が「天然」で吹いてきて、
結果、その周囲のペースをじわじわ揺るがしていく役割なんだろうなと。
 で、その随風のペースに巻き込まれて、どんどん登場人物が「理」から離れ
「ダメナヒト(恋愛のばか)」になっていく。

 あ、そういう展開、映画としては、好きです。
 
 で、思い出したこと。
 片山ひさゆき氏の麻雀マンガで、A級プロ麻雀打ちのいる台にひとりタコ麻雀打ちが紛れ込んだことで、
場が荒れてしまい*1番狂わせが起こる事例が時々あります。
 
 で、タコ麻雀で検索していたら見つかった的確な解説文。


 阿佐田哲也名義で書いた「Aクラス麻雀」が、実は定義から始まっていることに気付かれただろうか。「誰しも、勝とうと思って戦っている。その限りにおいては相手の行動を予測することが不可能ではないはずなのだ」ということは、「勝とうとも思わずに麻雀をする相手に対しては通用しない」ということなのだろう。Aクラス麻雀は実は必勝法を書こうとしたのではなく「こうするとこうなる」というケインズのような一般理論に仕上げたかったのではないか。
 
プロがタコ麻雀に負けるのは、タコ麻雀がAクラス麻雀でモデリングされていないからなのだと思う。タコ麻雀で必死になって勝つ意味がどれぐらいあるかだが。プロの麻雀は何事につけても理由がはっきりしているので実は読みやすい(のだそうだ)。こういう環境であって初めて外部からの測定が可能になる【おれカネもタコ麻雀】。
 
 
http://www.annie.ne.jp/~hachi/aketekure/0105diary.shtml
あけてくれ 2001.05.17(木)の日記参照のこと。
 
 
 

*1:つまり、計算による「読み」ができなくなるので、実力通りの結果にならない