HIV感染率30%、読売ウイークリー報道

(追記修正しました)
http://sp.gavie.jp/xc/jgn/flames/73174601
 ショッキングな見出しだけど、よく読むとかなり煽った感じ。

読売ウイークリー2004.6.27号に「感染率30%の「ホットスポット」−厚労省「Gメン」が突き止めた 」という記事が掲載され、96年の新宿サウナ大番での調査が改めて紹介された。
 ゲイ向けハッテンバでのティッシュ回収で30%のHIV感染率を調べ上げた調査や、その後のノンケ向けの調査について詳しく報道している。

 
 この調査の方法の不適切さや、けれどエイズ予防啓蒙の予算獲得には効果的だった点やらはあるけど...
ひとまず、読売ウィークリーの記事を読んでみます。
 
(追記)
 今日、大学生協で立ち読みしました。
http://info.yomiuri.co.jp/mag/yw/
(ヨミウリ ウイークリー : 出版 : 読売新聞)

エイズGメン”が突き止めた「感染率30%」危険地帯
エイズ研究者の間で、「ホットスポット」と呼ばれる危険地帯。そこでは、厚生労働省の特別チームが貴重なデータを採取していた。
(サイトの記事紹介から)

 タイトルは「“エイズGメン”が突き止めた「感染率30%」危険地帯」。2ページの記事です。
 前半部は、96年の新宿のハッテンバでのHIVに関する疫学調査についてので、
「ゲイ向けハッテンバでのティッシュ回収で30%のHIV感染率を調べ上げた調査」を
ハッテンバの"個室"のゴミ箱のティッシュを、個室が一回使われるごとに全て回収したという記述が。
この手法が世界でも例のないアイデアで、「ホットスポット」の存在を明らかにしたと、
このチームの調査手法を賞賛しています。
 後半部は、その成果をふまえた上での性風俗産業での性感染症疫学調査についての記事ですが、
この調査ではHIVウイルスの陽性反応が1件も"出なかった"ことが記述されていると同時に、
このデータは調査条件が悪いが故に、結果、陽性反応が出なかったという風に臭わせる記事内容となっています。
(この点は、調査者、もしくはこの記事を書いたライターに
性風俗産業従事者への偏った視点があるように思いました。
日本の性風俗産業従事者はHIV感染率がかなり高いという前提で
記事を作って書いている節があるように感じました。)
 また、性風俗ビジネスを行う店舗側は、疫学調査班の調査依頼に応じてくれることが
ほとんど皆無に近いことで疫学調査が滞っていること。
 また、民間の性労働者の団体の指導では
「オーラルセックスで、出された場合、精液は飲まずに舌下に留めるほうが低リスク」
という指導をしていることも書かれていました。